「木琴」の制作過程

画像: 「木琴」の制作過程

木琴-3

 

木琴作りはまず、音階を決めるところから始まります。
私達が一般的に使っている音階は「ドレミファソラシド」の長音階です。長音階はイタリアの音階で、世界にはいろいろな国の音階が存在しています。
今回は、長音階と沖縄、アフリカ、インドネシアの音階から選んでもらい
木琴の音を作りました。

長音階・・・・・・・・・ドレミファソラシド
沖縄(琉球)音階・・・・ドミファソシ
アフリカ音階・・・・・・ドレファソラ
インドネシア音階・・・・ドレミソラ

音階が決まったら、土台となる箱を作ります。
これは隙間ができないようにきっちりと組み立てます。
共鳴板も入れて、土台の仕上がり。

次は音作りです。
鍵盤は長さを切って正しい音と聞き比べながら調整していきます。
音を高くしたい時は短く切っていき(1ミリ、2ミリで音が変わります)
音を確かめながら少しずつ調整していきます。
切りすぎて音を低くしたい時は、鍵盤の裏に切り込みを入れます。
この切り込みも音を確かめながら少しずつ切り込みの深さで調整していきます。

音が仕上がったら自由に飾りを作っていきます。
木材や粘土、タイルと好きなように飾りつけて色塗り。
ラワンベニヤの部分は水性シーラーを塗り、ジェッソを塗ってから色塗りです。

あとは鍵盤を固定していきます。
鍵盤を均一に置き、あらかじめ鍵盤に開けておいた穴にストローと釘を入れ
打っていき、鍵盤と鍵盤の間にも同じようにストローに通した釘を打っていきます。バチも丸棒に木のボールを差し込んで完成です。

制作風景はこちらからどうぞ。
「木琴」の制作風景

こうして仕上がった作品たちはこちらです。
「木琴」の作品一覧